園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2014.07.20

竜のひげ・・・年長児

 

園庭の小山に、今、時間をかけて少しずつ竜のひげを植えている。

物事というのは、静かに染みわたっていくもので、

植え始めて3か月、子どもが入れ代わり立ち代わり、

なにしゆうが?

と聞いてくるようになった。

そして、竜のひげという言葉も覚え

何かというと、竜のひげ、竜のひげといっている。

お手伝いしたい、という子も結構いる。

 

今日も、Rくんが、「まみこせんせい、竜のひげ植えんが?」と聞いてきた。

今日は、花畑にしようかなと思っていたけれど、

昨日もそういって来てくれて、用事でできなかったから、

今日はRくんと一緒に植えようかなと思う。

 

「じゃ、植えようか。」ということで、一緒に小山に行く。

S君も来た。

手慣れたもので、竜のひげをカップから出してくれる。

案の定、「とりあえず二つ」と言っても、7つほど目の前に並ぶ。

赤土に腐葉土を混ぜていることも知っていて、

「黒土お願い」というと、さっと持ってきてくれる。

頼もしい、合い方である。

その間に、「なにしゆうが?」と言う顔がそこここで現れては消える。

 

すでに植えてあるものに、水をやらなきゃとお願いすると、

「わかった。」といって、さっと如雨露を取りに行ってくれるRくん。

ふと、見ると、両手に如雨露を持って二刀流で水をあげている。

「すばらしい。君は天才や。」とほめる私。

 

と、朝、お家で紙コップの製作に失敗して、泣いてお父さんと来たM君が来た。

紙コップに絵を描いたら、持っておいでと言ってあったのだ。

いったん、職員室に行って、Mくんと一緒にその紙コップを本で書いてあった通りに切る。

それを、RくんとSくんが横で見ている。

 

できた。

 

ふー、と、私とMくんが笑顔になる。

 

と、Rくんがこういった。

 

「さ、仕事するで。」

 

ふふ。

いいね、こういうの。

 

ありがとう。いつも。