フォルムが何しろかわいい、
という子がいる。
Tちゃんは、まさしくそんな子の一人。
薄い色の髪が風になびくと、
もう、いわさきちひろの絵、そのものになる。
このTちゃんに、きらわれてしまった。
ががががーん。
と申しますのも、
私がまじめに共感していないことがわかるから。
子どもが幼稚園が嫌と言って泣く中身はいろいろある。
その一つが、「このやろう」という、怒り泣き。
心は折れておらず、反抗心で泣いている。
こちらには、積極性があって、ころっと変わる可能性が高い。
もう、Tちゃんが泣いていると、
ほんとうにかわいそう、
なのだが、どこかしら実は全然大丈夫ですよね、
とも言いたくなる芯の強さと冷静さが見え隠れしており、
しかしながら、まだ2歳で、情報を処理しきれないから
泣くしかないといった、幼い故の弱さで泣いている。
しかし、どうしても私は、あなたそれだけ泣いてるけど、
大丈夫でしょう~、って思って、
「Tちゃん、おはよう」って笑ってるから、嫌われてしまった。
ごめんね、Tちゃん。
すっかり大丈夫になって、うれしいです。
Tちゃんのすてき。