音楽会に向けてなかなか、練習している模様の我が息子。
割と、彼にとってその課題が難しかったのか、
「間違える」とか、「間違えない」とかよく言っている。
本番は、全部で4回ある。
それで、彼は2回続けては成功しないと予言する。
「いいよ~、お母さんたちが行くときに成功すれば~、」
と無責任なことをいう母。
それで、私たちが見に行く前日の回に間違ったらしいから、
「よしっ、それなら、成功するじゃん、明日!」
といってみる。
その朝。
「間違える・・・。」
とつぶやく息子。そしてその後、こう言った。
「わざと間違える。」
「何言ってんの~。」
「わざと間違える。」
なるほど。
わざとであれば、失敗ではない。
本気で物事に取り組むというのは、勇気のいることなんだなぁと、
改めて思った。
それで、
「ちょっと間違えたって、わかんないって。」
というと、
「関係ないとこで、じゃんじゃん鳴らす。」
といって、彼は家を出ていったのであった。