年長さんの4人が、バーベキュー屋さんの準備をしている。
段ボールを切ってお肉をつくり、
Jくんが「今日は100円で、誰でもバーベキューが食べれますよ。」
と呼び込みをしている。
しかし、誰も集まってこない様子。
そこで、Kちゃんより、「先生、100円持ってきてー。」とお誘いがある。
すぐに、100円を書いていくと、
バーベキュー屋さんの横で座布団を敷きつめ、
3人の男の子がごろごろしていた。
「そこは何ですか?」と訊いてみると、
Aくんが「ここは高級なホテルで、カミスホテルです。」という。
よく見ると、入り口にちゃんと「カミスホテル」と看板が貼ってあった。
そしてその横には、「バーベキュー100円」
Kちゃんが「高級なバーベキューです。」と運んできてくれた。
食べていると、だんだん他の子も集まってきて、行列ができた。
それをKちゃんが上手にテーブルに案内し、スムーズな流れができる。
「お腹がいっぱいになって、なんだか眠くなったね!」
と言うと、すかさず、
「お泊りできる部屋もありますよ。」
「お泊りの所はライトがきれいで、中学生、小学生は、
ここでお勉強ができるが!」
という声が飛んできた。
それから、
「冷蔵庫には、ジュース、お茶もあるが・・・。」
と、説明してくれる。
それから、デザートも出てきて、
何ともサービス満点なカミスホテル。
そして最後は、夜のイベント花火!
花火の絵を描いて壁に貼って・・・、
それから千切ったチラシをプリンカップに入れて、
3人で、3か所に分かれて、
他の子どもたちが真ん中に座って待っていると・・・、
一人が合図して、
3方の子どもたちが「よい?いい?」と目配せし合って、
「いくぜー、せーのーさんはい!」
と紙吹雪が舞いました。
子どもが自分で世界を創るすてき。
子どものすてき。
~みちこ先生より
情報社会に生きる子どもたちの、たくさんの気づきや経験が遊びのなかに生かされているのを日々感じます。1学期には友だちと積極的にかかわることが苦手だった子が、友だちをひっぱりながら花火をする姿を見て、とても大きな成長を感じました。表情も、声も生き生きとしていて、成長したと実感できる瞬間に出会えて、感激で胸が熱くなりました。
そして、改めて、私たちの仕事の喜びと責任の重さを感じた一日でした。