神様が与えた身体。
それでも頑張るからだ。
Mちゃんに、
「誰かが笑うかもしれないけれど・・・、」
というと、
「うん。」と力強くうなづいた。
わかっているんだね。
そうなるかもしれないってこと。
担任が言った。
「最高に、いい顔してます。」
ここは、お誕生会。
司会当番は、年長さん。
Mちゃんが言葉を発すると、笑いが起こった。
だけど、心が踏ん張る。
その心を感じて、
意味なく笑う水素のような軽い声の後ろから、
励ます心がどんどんと湧きあがり、押し寄せてきた。
笑いを閉じ込めるような、凛々しいMくんの声が響き、
それから、またMちゃんの番になって、
司会の言葉が紡がれる。
言葉にならない、言葉。
だけどそこには、決意の響きがあった。
Mちゃんの言葉に、お誕生会の拍手が重なっていく。
その心は、笑われても踏ん張るMちゃんへの、
励ましと賞賛のウェーヴだった。
すごいね。
Mちゃん。
大人でも頑張れないこと、やり遂げたね。
ごめんね。
そして、ありがとう。