すくすくファミリーコンサート。
大きな舞台に立つ年長さん。
今年で21回目のコンサート。
みんなと一緒にいることが時にとても難しいRちゃん。
リハーサルで「もういやだ」と泣き出す。
そうだろうね。
でも、次は本番。
そして、あなたは舞台に立ちます。
そこは、それなりの流儀が必要な場所。
Rちゃんの手をにぎっていいました。
「Rちゃんは、運動会でゴールテープもちゃんとできた。
お誕生会の司会だって、すごく上手だった。
できるよ。大丈夫。Rちゃんはできる。」
Rちゃんの涙が一瞬とまる。
そして、うなだれて前に進んだ。
それは、あきらめに近い、でもやるしかないから出るっていう、
そんな背中だった。
大きなうねりが生む、強制力。
逃げられない場所に来て、逃げない姿。
Rちゃんは、ちゃんと舞台に居続けた。
それは、とてもとても大きな、すごいこと。
本番が終わると、Rちゃんは先生に抱っこされて泣いた。
泣きはらした目をして、ずっと泣いた。
それは、本当に疲れたっていう涙だった。
やらなきゃならないから、やったけど大変だった、という涙。
「Rちゃん、本当に、がんばったね。
えらかったよ。
本当にえらかった。」
と、私も先生も泣いた。
コンサートで一番嬉しかったこと。
Rちゃんのすてき。