ある2歳児との会話。
初めてのはと組。(預かり保育)
もちろん泣く。
お父さん好き~。
お父さんに会いたい~。
そうですか。
Tくんはお父さんが好きなのね。
そしてまた、
お父さん好き~。
お父さんのところに行く~。
そうかい。
なんでお父さんが好きなの?
怒らんから?
と聞くと、「うん」とうなづく。
それは、怒らなくてもいいからなのだよ。
お母さんはね、怒るの。
まみこ先生も、お母さんだとすごく怒っちゃうね。
そうして、二人でひなたぼっこ。
温かくて、かわいい。
Tくん、お父さんとお母さんに、必ず会えるからね。
お空が、紫かオレンジになったらね。
必ず会えるよ。
そしてまた、お父さん~、と泣く。
あのね、「Tくんがお父さんに会いたいって言ってますから、
今から帰ります」、なんて言ったら、
お仕事なくなっちゃいますからね。
そうして、また、ひなたぼっこ。
それから、お部屋に行って、
ゆる~い時間を共に過ごす。
はと組の子たちが来て、泣いているTくんを思いやる。
Tくん、ごめんね、そろそろまみこ先生、行かなくっちゃ。
と言うと、また、泣き出す。
お父さん~、お父さんに会いたい~。
いやぁ、Tくん、お母さんって言ってよ。
是非。
お母さんはね、すごくすてきなんだから。
わかってない子どものすてき。