春の園庭。
自分たちで、実にうまいこと白線のコートを描き、
年長対年中でサッカーが始まった。
年長チームからは、
「やったー!」というゴールを決めた歓声が、
何回も聞こえてくる。
年中チームも果敢に攻めているのだが、
どうも、負けている様子。
だって、4対2ですしね。
「おもしろくない~。」という声も聞こえてくる。
そこで。
年長がゴールを決めるたびに、
年中にもボーナス点が入ることになった。
学年対決にこだわりがあるようだ
0点じゃなくて、とにもかくにも、点が入ったという事実が、
年中の気持を盛り立てた!
この後、かれらは3回シュートを決めて、
100対60になる。
まぁ、これ自体は適当なつけ方だけど、
遊びが続くように自分たちで工夫している点が、
最高にすばらしい。
敵がゴールしたら、なぜか自分たちにも点数が入るとか、
自分たちがゴールしたのに、相手にも点数が入る、
なんて、実におかしい出来事だが、
子どもたちは、点が入ると嬉しいという気持ちで
遊びが続くとお互いに分かっているから、こんなルールが生まれる。
子どもの気持ちは子どもが一番わかるというわけですよね。
しかし、それで満足もしていられない。
勝ちたくなった年中さんは、私に協力を求めた。
そこで、私もやる気で仲間に入り、
力が入りすぎてこけてしまった。
「大人がこけよったらいかんろう!」
「がんばりやー!」
と激が飛ぶ。
はは。
そしてこの盛り上がった雰囲気を感じて、
年中チームの人数が増え、いい戦いになった。
自分たちで遊びが続く工夫をする。
子どものすてき。