はと組でお昼を食べたときのこと。
Sくんが「お茶がまけた。」という。
下を見ると、なるほど、お茶がこぼれている。
そして、正面に座っているKちゃんと不穏な雰囲気が・・・。
Kちゃんのランチョンマットも濡れている。
大きな目をあけて、まっすぐに宙をみるKちゃん。
「どうして、Sくんは、まずいなって顔してて、
Kちゃんは、怒ってるの?」
と聞いてみる。
で、訳をきくと、Kちゃんがお弁当袋の入ったカゴを動かした拍子に、
Sくんのコップにあたって、お茶がこぼれ、
Sくんが怒って、やり返したという事件であった。
もう、Sくんが怒っているさまが想像できすぎ。
「なに~、Kちゃんが間違えてお茶こぼしたのに怒って、
わざとこぼしたの?
きみは、だいたい怒りんぼだよね。」
Kちゃんにも、
大きいものを動かすときは、気を付けないとね、
Sくん嫌だったって。なので、一緒に謝ろうか、と促すが、
めっちゃ意地がつんでいるKちゃんは、
もう、ぜったい謝らん。
なんとなく、ごまかせそうもないので、
「Sくん、まずはKちゃんに謝ろうか。」
というと、
「Kちゃんも、謝ってない。」
という。
そこで、こう言ってみる。
「君は、その怒りんぼを直さないかん。」
すると、彼は納得して、
「ごめんね。」
と謝ったのであった。
いい子だのう。
「Sくんの怒り方はね~、もう、まみこ先生そっくりや。」
というと、
「Sくんは、お母さんに似いてる。」
と自分で言っていた。
うん、君の怒り方は、女性的だね、キーッてところが。
ちなみに意地が詰みまくりのKちゃんは、
弁当を食べんと言い出し、
弁当箱をがんとして開けなかった。
しかしながら、私が「一緒に食べたかったのに残念。」と言いながら、
隣でバクバクと食べていると、そのうち食べ出し、
そのうち、私に抱っこされたくなって、
片付けまで頑張り、
私たちは抱き合ったのであった。
それぞれの子どものすてき。