去年、うさぎ組さんに入った時のこと。
子どもたちは、私がどこかのクラスに入ると、
「あ、今日は一緒に遊べる。」と思うらしく、
よく「遊ぼう」と誘ってくれる。
花壇にいると、花壇からは動かないという事も知っている。
それで、この日は、年中のKくんが、
「まみこ先生遊ぼう。」
と手をつないできた。
「うん、遊びたいけど、まみこ先生、Hくん探してるのよね。
Hくん、何してるだろう。
どこにいるかな。
一緒に探してくれる?」
というわけで、Hくんを探す旅に出た。
前に、小川先生にご指導いただいたとき、
園庭の小山がすごくいいと言ってくれた。
その理由は、子どもが園庭の様子を一望できるからである。
で、Kくんは、私をこう誘った。
「まみこ先生、ここに登ろう。
ここに上ると見えるから。
どこにいるのかわかるよ。」
!
小川先生の言ったことは、
実際に子どもが体験から学んでいるものだった。
この山の上からは、園庭の営みの全体が見えるのだ。
そして、Kくんは、それをきちんと意識化し、
知識として持っていた。
すばらしい。
子どもの知性。
子どものすてき。