色水遊びで、花壇のしおれたお花を取る。
つぶらな瞳にほんのりピンクのほっぺをしたKくんがやってきて、
その多少半開きなかわいい口元でもって、
「お花取っていいが?」ときいてくる。
「うん、終わってるの、取っていいよ。」
で、
「これ?」
と可愛く聞いてきたのが、ピカピカのお花。
「いかんやん。
わかっちょって、聞きなや。」
というと、
キラリンと目が光って笑った。
やっぱりか!!
油断ならぬ、Kくんのすてき。
保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。
毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。
けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。
あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。
きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。
子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。