すくすくの森で青虫を見つけた。
というわけで、クラスで始まりかけた
「はらぺこあおむし」の劇を、はと組ですることになった。
まずは、帽子に棒をつけて、リンゴとかナシとかの小道具づくり。
Nちゃんが、台本に目を通して練習。
するとKちゃんが、「はやくはじめてくれんかね!」と。
Kちゃんよ・・・。
そして、Nちゃんが読み始めると、どこからか
「もうちょっと、大きい声で言ってくれん?」
という声が。
・・・。
それで、Nちゃんが必死で読みだすと、Kちゃんが、
「次から次へ読まんがってー。」
とさらにダメ出し。
プロジェクトを進めるというのは、厳しいもんだのう。
とうとう、Nちゃんが「わからん!」というと、
全員がNちゃんの周りに集まって、頭を突き合わせ、
相談し始めた。
「ここは踊るところで、
ここが終わったら言うが」
とか、いろいろと打ち合わせしている。
そうして、劇が始まった。
Nちゃんの背筋がピッと伸び、その手が髪をかき分けた。
最高に男前。いや、女前。
溌剌とした子どもの力に感動し、その素敵さにほれぼれと眺めながら、
「あ~あ、ビデオに撮りたかったな!」
とつぶやくと、横でKくんが
「ビデオ撮っていますよ。」と。
なんと、Kくんは廃材手作りビデオで、ビデオを撮ってくれていたのでした。
うーむ。
子どもの力は無限大の一コマでした。
子どものすてきに、「はちきん」のすてき。