お昼寝。
恐るべし、お昼寝。
だいたい、保育者一人に5、6人。2歳。
だからって、一人でいっぺんに寝かせられるわけなし。
というわけで、2人ずつ寝かせる。
難しいのは、寝入るまで、そこを離れられないという点である。
なぜって、保育者が離れようものなら、
パチクリンと目が開き、覚醒しちゃうからである。
私は、RくんとSくんを寝かせている。
N先生とO先生も二人ずつ。
Rくん、すーっと寝る。
何しろ、お家でも一人で二階にあがって、すっと寝るという天才。
お母さん助かるであろうね。
というわけで、今度はSくんとSくんを寝かせはじめる。
2人とも、瞼半分から長い。
あと、ちょっと、ってところで、ふーんとか息を吐いて目をあける。
お願い、寝て。
と、
Tくんがバタバタバタバタと走り始める。
む。
さらに、うきゃきゃきゃとか笑い始める。
その雰囲気にSくんがニヤリーンとかし始める。
お願い、やめて。
しかし、それを言えない。
お昼寝でなきゃ、こりゃ~、とか言ってますが、
大きい声も出せんし、離れれんし。
心で、やめてと唱えるばかり。
なんとか、O先生が止めてくれる。
今度は、どこからか、
「てんぐさんが、こーろんだ。」というつぶやきが・・・。
「てんぐさんが、こーろんだ。」
「てんぐさんが、こーろんだ。」
「てんぐさんが、こーろんだ。」
お願い。そのクレッシェンドもやめて。
なんですか、そのてんぐさんが転んだっていうのは。
これは、N先生が止めてくれたが、
N先生の寝かせていた子への戻りも超早い。
だって、あとちょっとなんですもの。
それから、普通の声でさんざん騒いでいたTちゃんが、
なんと、
「Tちゃん、疲れた。」
といって、寝た。
うーむ。
だから寝てくれてよかったのよ、Tちゃん。
そして、うきゃきゃきゃと笑い、バタバタと走っていたTくんが、
ものすごく急に、コテンと寝た。
うーむ。
実は、限界やったのね。
そして、てんぐさんも寝た。
ままごと道具をガチャンガチャン言わせていたSくんも寝た。
寝入り出すと寝入るね。
あー、静か。
それから、また、一人、二人、と寝て、
お昼寝になった。
天使。
なんて、かわいいフォルム。
なんてかわいいお顔。
かわいいなぁ。
子どものすてき。