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日々わくわく
子どものすてき
きらりと光る子どもたちの姿をみなさんにお届けします。
2015年10月10日
自分を知る ・・・年長児

 

運動会、リレーの季節。

2回の対戦で、勝敗が1対1となった場合どうするか。

いろいろ試みて来たが、結局選抜チームによる決戦がしっくりくる。

というわけで、選抜チームの選抜を行った。

運動会4日前。

リレーコースを走って、タイムの早い子どもから8名を選抜する。

タイムが微妙すぎるので、10名を選抜した。

 

発表時の子どもは、みんな神に祈るような表情だったそうである。

タイムと言う境界線がつくった結果に、

モノ申す者続出。

「もう走らん!」と言ったのは、いかにも早そうである上に、

お家でも、練習を重ねているHちゃんだった。

そりゃそうだ。

一回走ったくらいで、納得できないよね、

ということで、再度チャレンジャーを募ることにする。

 

おもしろかったのは、

職員室で「他に誰が納得いってなかった?」と先生たちに尋ねると、

明らかに遅い子どもたちからも声が上がっていたことだった。

3秒くらいちがう。

これはいい!

自己像と実際のズレを受け留めるというのは、

とても大切なことだ。

一方で、ちゃんとわかっていて、それを受け留めている子もいる。

Kちゃんは、

「私リレーはだめやけど、ダンスが上手だからいい。」

と言ったそうである。

これぞ、私が求めている子ども像である。

 

というわけで、再度チャレンジャーと選手による選考が行われた。

タイム後半の子を抜いたら、その子を加えるというもの。

さすがに、一度発表した子を落とすことはできない。

すると、1秒くらい早くなった子がいた。

走れば走るほど、早くなるんである。

 

というわけで、総勢、11名での対決になる。

1対1になったらね。

 

Hちゃんは、笑顔で結果を受け入れた。

流石、精神年齢が高い。

他の子も、納得したようである。

 

昨日、決勝リレーをやってみて、

はじめて負けたAくんは、いじけてピアノの下から出てこなかった。

いつも、ふざけて女子に怒られてましたから、よかったですね。

このAくんは、真剣に走りすぎて、昼に爆睡したという経歴も持つ。

そして、AくんにバトンをつないだYくんは、

「ぼくだって、ぼくだって、大変だったんだ!」

と泣いた。

なんというドラマ。

 

明日は、運動会。

予定されていたことが、起こる日。

その日まで、心と身体をぜんぶ傾けて、そして、この日が来る。

約束された日。

約束という安心と約束という緊張。

どんな展開が起こるかは天のみぞ知るだけど、

心と身体がスパークして、実りが約束された日。

 

あるって、いいね。

 

明日、がんばろうね。

 

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