園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2015.12.30

不完全な豊かさ

 

すくすくファミリーコンサートが終わった。

子どもの歌声というのは、

なぜにあそこまで大人の涙を誘うのだろうか。

きっと、限りない未来へと広がっていく命を見せてくれるからだろう。

それは、とても純粋で美しい。

 

子どもたちに、こう伝えた。

「もし、自分たちが歌っていて、違う音が出てきても、

 それを包んで、変わらず、いつも通りに歌ってほしい。

 みんなが、一人一人が、大事な子なんだから。

 まみこ先生の言ってること、わかるよね。」

 

すると、ある女の子がこういった。

 

「とてもよく分かる。」

 

そうして、子どもたちはブレずに、その音を包んで歌った。

それをあるがままに受け入れ、前に進んでいった。

 

完璧であることは美しいが、

不完全であることは、豊かである。

この豊かさは、日常を生きる我々にとって、

きっとかけがえのないものである。

 

ある保育園の小さな子たちのお部屋で、

あまりにも可憐で、透明で、美しい、自然物のオーナメントを見た。

それは、あまりにも美しく、そこで完結していた。

美しさの結界。

 

不完全さこそが、真実。

不完全であるからこそ、あらゆるかかわりが生まれていく。

完璧は瞬間のきらめきであり、

不完全さは、日常を彩る豊かさである。

 

希望をくれる、子どものすてき。