すくすくファミリーコンサートが終わった。
子どもの歌声というのは、
なぜにあそこまで大人の涙を誘うのだろうか。
きっと、限りない未来へと広がっていく命を見せてくれるからだろう。
それは、とても純粋で美しい。
子どもたちに、こう伝えた。
「もし、自分たちが歌っていて、違う音が出てきても、
それを包んで、変わらず、いつも通りに歌ってほしい。
みんなが、一人一人が、大事な子なんだから。
まみこ先生の言ってること、わかるよね。」
すると、ある女の子がこういった。
「とてもよく分かる。」
そうして、子どもたちはブレずに、その音を包んで歌った。
それをあるがままに受け入れ、前に進んでいった。
完璧であることは美しいが、
不完全であることは、豊かである。
この豊かさは、日常を生きる我々にとって、
きっとかけがえのないものである。
ある保育園の小さな子たちのお部屋で、
あまりにも可憐で、透明で、美しい、自然物のオーナメントを見た。
それは、あまりにも美しく、そこで完結していた。
美しさの結界。
不完全さこそが、真実。
不完全であるからこそ、あらゆるかかわりが生まれていく。
完璧は瞬間のきらめきであり、
不完全さは、日常を彩る豊かさである。
希望をくれる、子どものすてき。