わたしが新しい毛糸を持っていると、
Rちゃん、Aちゃん、Yちゃんが、ちょうだいと言って来る。
「いいけど、みんなで使ってね。」と渡す。
TちゃんやAちゃんも来て、みんなで必要な分だけ分け合っている。
Rちゃんが「Yちゃんどれだけいる?」と聞いて、毛糸を必要分丸めてあげて、
Yちゃんが、「それでいい。」と答えると、
その場所をはさみで切ってあげるAちゃん。
この円滑な役割分担。
さすが年長さんだなぁ。
輪になって指編みを始めると、年中のAちゃんもやってくる。
初めてするAちゃんに、Rちゃんが教え始める。
途中でできなくなると、
「ここの指にひっかけて~・・・。」と丁寧に説明している。
その横で、黙々と指編みをしているTちゃん。
そのスピードは一番遅いが、誰よりも長く編んでいた。
「すごく上手に長く編めたね。」と、私が感動していると、
「お部屋でも一番なが。」と、Aちゃんが教えてくれた。
さらに、年中のYちゃん、Mちゃんが仲間に入る。
年長のAちゃんとAちゃんが、対になって、二人に教え始める。
そこへ、さらにSちゃんがやってきた。
すると年中のAちゃんに教えていたRちゃんが、
「Aちゃん、もう覚えた?」と尋ねる。
「うん。」と答えるAちゃん。
「じゃあ、教えちゃって。」とRちゃんが言う。
Aちゃんは、目をパチパチさせながら、一生懸命、Sちゃんに教え始めた。
心のなかでは、「え~、もう、私が教えるが~!」と言っていただろう。
そんな表情だった。
それでも、一歩も引かないAちゃん。
はと組の女の子は、強いです。
毛糸がなくなると、「もっとほしい。」と言ってきた。
すぐにはなかったので、やりかけの別の毛糸をほどいて渡すと、
AちゃんとRちゃんは、顔を見合わせ、
「まぁ、いいけど・・・。」と受け取った。
去りながら、
「本当は、ピンクがよかった・・・。」とつぶやくRちゃんに、
「青色もかわいいきー、いいやん。」と言うAちゃん。
私の代わりにフォローしてくれている。
ありがとう、Aちゃん。
「明日は、ピンクの毛糸を用意しておくね。」
と心のなかでつぶやきました。
女の子たちのすてき。
はと組のすてき。