この冬休みは、よく2歳の子たちとはと組で遊んだ。
Kちゃんが、ジャンバーを翼のように広げ、
「さぁ、行くバサよ。」と言った。
「!」
そのバサがすっかり私の琴線に触れ、バサバサ言っているうちに、
鳥ごっこが始まった。
ちなみに、Kちゃんは、家では「ニャー。」を使うらしい。
KちゃんとHちゃんと、バサバサ言っては、
適当にそこらへんを走って、もとい、飛んで帰ってくる。
その仲間に、SくんやTくんも入って、行ったり来たり。
「ちょっと、休もうバサ。」
「行くバサよ。」
「え~。また行くバサか。」
「お昼食べようバサ。」
「Sくんを捕まえて、食べるバサ。」
「そうするバサ。」
あんまりバサバサ言っていたので、
別の場面の、全然関係ないところでも、つい、
「そうバサか。」
と言ってしまった。
バサバサ言っていてわかったことは、
2歳というのは、なんでもないことが実に好きなんだなぁということだった。
行って帰ってくるだけ。
その回数の多いこと。さすが子ども。
ついて行けんので、「ここで待ってるバサ。」と言って待っていた。
「ただいま~」と帰ってくるので、
「おかえり~。」と笑顔で答えると、とっても嬉しそうな顔をする。
そこで、食べる動きとか、作ってくれる人ができたりとか、
ちょっとした展開はあったりして、
バサバサしていたら、一時間からそこらはあっという間に経った。
バサバサ二日目。
まだ遊びたかったKちゃん。
地面にシャベルで線を引いて、横線をちりばめて線路を作って、
その上を通る遊び。始まったばっかりだった。
素に戻って、お母さんとやりとりしていたが、
「また、今度しようバサ。
一緒に片づけるバサ。」
というと、気持ちが切り替わった。
バサバサのすてき。