いつも、保護者の方に多大なご協力いただいている豆まき。
子どもからこんな声が聞かれた。
「白鬼が怖かった。
でもあれは、人間だよ。
だって、ぼく前に鬼のお面がずれて、鬼が手で直すの見たきー。」
「そうそう、髪の毛は毛糸で、もじゃもじゃだったし~。」
すごい観察力。
豆を投げながらも、ちゃんと見てるのね。
その昔は、靴でばれたとかありましたね。
だから今は、お面も本格のものを購入し、粋な着物も着て、足袋。
お面の下は、目出し帽だから、もう、大変。
ま、そうはいいながらも、
しっかり怖がっていた子どもたちであった。
以前、ネックウォーマーがはと組の忘れ物で挙がった時、
「これ、誰の忘れ物かなぁ。」というと、
Sくんが、「ちょっと貸して!」と匂いをかぎ、
「うん、これはまみこ先生の匂い。」と言った。
その声で、近くにいたHくんにAちゃんも「かがせて。」といって手に取り、
「うん、そうだ。この匂い、まみこ先生や。」
と言った。
そして、実際にその通りであった。
家中を探し回っていたまみこ先生は、恐れ入って感謝した。
なんという嗅覚であろうか。
ちなみに、他のクラスでも、よくそんなことがあるらしい。
子ども、スゴし。
さて、豆まきに戻るが、
私が「先生は、お休みでよかった。鬼に連れて行かれたら怖いも。」
と言うと、
「先生は、大丈夫やきー。」という。
「どうして?」
「だって、鬼は若い先生しか連れていかんき。」
というわけで、例年、新人が生贄になっていることを、
子どもたちもご存知なのであった。
回を重ねることで生まれる、
そして、「恐怖」を必死でよけようとすることから生まれる、
子どもの推理に洞察力。
子どものすてき。