園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2016.03.21

心を決めて ・・・卒園児

 

みんなの前で返事をする、歌い始める、発表する、

何でも出だしと言うものは難しい。

その一瞬を逃すと、ひどく緊張する、ということは誰しも経験があるだろう。

 

Mちゃんにとっては、それが毎日だった。

それは、とてつもなく大変なことで、

本人も、「もう勘弁。」と、自分のことを思っていた。

けれど卒園式では、ちゃんと自分の足で証書をもらって、自分の夢を語る、

ということを「自分でやり遂げたい。」と思っていた。

 

決意と共に緊張は続いた。

 

そして本番、彼女が決めていたことは、

タイミングを逃さない、ということだった。

 

名前が呼ばれる。

 

それに続いて、流れる川のように、彼女の声が聞こえた。

はっきりとした「はい」という声。

 

やったね、Mちゃん。

 

それから、彼女は証書をもらって、みんなの方を振り向くと、

また流れるようなタイミングで、自分の夢を語った。

 

子どもというのは、本当にかっこいい。

尊敬する。

 

せんせいたちは、あなたのやる気と、あなたの決意を、

いつも信じているからね。

 

また、遊びに来てね。

Mちゃん。