園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2016.04.20

午後5時 ・・・はと組

 

午後5時。

子どもたちが淋しくなる時間帯。

私の二つの膝は埋まっている。

そして、背中に一人。

その他の方々は、パンチをしてきたり、帽子を取り上げてどこかへ隠す。

うーむ。

忙しいのう。

どの子にどんなふうにかかわればいいのかのう。

とりあえず、パンチしてきた年少さんを転がして、

泣いたふりをしながらこちょばす。

 

と、Eちゃんがおいしそうに作ったジュースを持ってきた。

「あら、おいしそう~。」

と飲むふりをすると、

「からいで。」

というので、その後、ぺっぺっろとして見せる。

 

で、なぜか私の名演技が始まった。

「うわぁ、なんておいしそうなジュースなんだろう。」

「からいで。」

「そんなわけはない。

 うわぁ、メロン味だ、きっと~。」

「からいで。」

「よおし、飲んでみよう~。」

と飲むふりをし、

それから「ひーっ」と叫んで、

手あたり次第、こちょばし始める。

子ども、喜びまくる。

 

したがって・・・。

このジュースを15杯は、飲むことになる。

 

飲むふりをしては、「ひーっ」とやって、

子どもが「きゃぁーっ」と逃げているうちに、

のども痛くなってきた。

「もう、いいです。

 お腹いっぱいです。」

と休もうとするも、許してくれない。

 

「ご注文のジュースです。」とさえ言ってくる。

「いえ、注文してません。」と言っても、

「しました。」

と断言され、飲まされる。

 

で、「うぎゃー、」と言って、また追いかける。

 

あぁ。

子どもしつこさのすてき。