園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2013.11.10

先生たちの大事件・・・Tくん 3歳児

 

4月のはじめ、Tくんが一言。

「ブロッコリー食べた。」

 

なにっ!?

ブロッコリーを食べた!?

T、Tくんが!じ、じぶんで、ブロッコリーを!!

 

た、たしかに、さっきまであった弁当箱の中のブロッコリーがない。

それから、先生たち大騒ぎ。

「Tくん、えらいね~。すごいね~。自分でブロッコリー食べたなんて。」

別の先生が部屋に来るたびに、「ほんと?いや~、すごい~!えらいね~。」

と感動の声。

 

(ってこの話は、午後の職員室まで続いて行って、やはりみんな新鮮に「わ~!」と嬉しく驚いたのであった。)

 

「ねぇ、Tくん。君が自分でブロッコリーを食べたって、こんなに大事件なのよ。」

というと、ニヤッと笑うTくん。

 

そして、次の日もブロッコリーを食べた!

おぉー!!

お母さんに、「今日も、ブロッコリー食べましたよ。」とニヤ笑いすると、

お母さんも「こんな大事件に。」とニヤ笑い。

 

当の本人は、「明日もブロッコリー食べます!」とにっこり笑顔で帰りました。

 

ちなみに、Tくん。大のお野菜嫌い。というより、すばらしい味覚の持ち主で、どんなに小さくしても、肉だんごの裏側に張り付けてみても、おむすびに丸め込んでみても、絶対に舌で探り当てて「出す」という・・・。なんて器用。というわけで、私は常に連敗。

去年の一年、あの手この手を使って苦心したY先生なんか、泣くほど嬉しかったことでしょう。いつもは楽しみにするデザートに気乗りしない日なんか、どれほど大変だったか。ふふ。だからこそ、こんな喜びがあるんだけど・・・。

 

T君には、「君はきっとグルメになると思う。グルメって何かわかる?おいしいものがわかる人。大きくなったら、先生においしいお店教えてね。」って、お話ししました。