園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2016.07.10

私とあなたの関係 ・・・年長児

 

若草幼稚園、夏の風物詩、水のぶっかけあいこ。

本日は、年長さんと行う。

手当たり次第、出会う子出会う子に水をかけ、

背後からふいをつかれて水をかけられまくる。

 

そんな中、Rくんが、泥水を投げてきた。

 

なに。

 

しかし、私の直観は、受けて見ろと指令した。

そこで、バケツで顔を守りながら受け、私は水をぶっかける。

ところが、彼は足が速いもんで、なかなか水をかけられん。

そのうち、なんと泥団子を投げてきた。

痛い。

 

ちょっと、周りの子に広がるとなんだなと思ったが、

まぁ、年少のYちゃんぐらいですみ、

他の子に泥があたると、なんだなと思ったが、

私と同じ位置の子がいなかったので、なんとかなった。

 

私は、泥を投げられ、水をかける。

そして、園庭中を走り回る私とRくん。

死ぬ。

そして、私は終盤に、泥をつかんで、彼の体になすりつけた。

おそらく、「やられた。」と思ったのであろう。

その後、なすり返してきたが、

なぜか、そこから、彼は水に変わった。

何回か、水のかけあいっこをした。

 

そして、私が別のところを見ながら立っていると、

すっと横に来て、

 

「誰にやれはいいい?」

 

と聞いてきた。

「はい?」

意味が若干わからなかった。

 

「誰に、やればいい?」

と彼は繰り返す。

なんか、男と男が盃を交わすみたいやなと思いながら、

「わからんよ、そんなの。」

と答えると、

「Aくんは?」と言って来た。

「あ~、Aくんね。

 Aくんは、強いよ。シワイし。」

というと、彼は私の目の前から消え、

Aくんに勝負を挑んでいった。

 

勝負やったんやね~。

私とあなたの。

終始、わたしたち、無言だったよね。

そこで、戦ってたんだね。

今分かった。

 

それからRくんは、Aくんと実に楽しそうに水の掛け合いっこをしていた。

 

その次の日、

Rくんは、満面の笑みを浮かべて、

「昨日、R、まみこ先生に、どろいっぱいつけたよね。」

と言った。

 

その笑顔。

私は、心でシャッターを2、3枚切った。

 

私とあなたのすてき。