若草幼稚園、夏の風物詩、水のぶっかけあいこ。
本日は、年長さんと行う。
手当たり次第、出会う子出会う子に水をかけ、
背後からふいをつかれて水をかけられまくる。
そんな中、Rくんが、泥水を投げてきた。
なに。
しかし、私の直観は、受けて見ろと指令した。
そこで、バケツで顔を守りながら受け、私は水をぶっかける。
ところが、彼は足が速いもんで、なかなか水をかけられん。
そのうち、なんと泥団子を投げてきた。
痛い。
ちょっと、周りの子に広がるとなんだなと思ったが、
まぁ、年少のYちゃんぐらいですみ、
他の子に泥があたると、なんだなと思ったが、
私と同じ位置の子がいなかったので、なんとかなった。
私は、泥を投げられ、水をかける。
そして、園庭中を走り回る私とRくん。
死ぬ。
そして、私は終盤に、泥をつかんで、彼の体になすりつけた。
おそらく、「やられた。」と思ったのであろう。
その後、なすり返してきたが、
なぜか、そこから、彼は水に変わった。
何回か、水のかけあいっこをした。
そして、私が別のところを見ながら立っていると、
すっと横に来て、
「誰にやれはいいい?」
と聞いてきた。
「はい?」
意味が若干わからなかった。
「誰に、やればいい?」
と彼は繰り返す。
なんか、男と男が盃を交わすみたいやなと思いながら、
「わからんよ、そんなの。」
と答えると、
「Aくんは?」と言って来た。
「あ~、Aくんね。
Aくんは、強いよ。シワイし。」
というと、彼は私の目の前から消え、
Aくんに勝負を挑んでいった。
勝負やったんやね~。
私とあなたの。
終始、わたしたち、無言だったよね。
そこで、戦ってたんだね。
今分かった。
それからRくんは、Aくんと実に楽しそうに水の掛け合いっこをしていた。
その次の日、
Rくんは、満面の笑みを浮かべて、
「昨日、R、まみこ先生に、どろいっぱいつけたよね。」
と言った。
その笑顔。
私は、心でシャッターを2、3枚切った。
私とあなたのすてき。