夏休みのはと組。
一日中、蝉取りが繰り広げられている。
2歳さんも一緒になって、蝉取り。
でも、なかなか捕まえられない。
それでも、目はよくなって「ほら、あそこ!」とか、「上!上!」と、
目を大きく見開いて伝え合う様子は、とっても可愛らしい。
そんななか、いつのまにか職人になっているYくんもいる。
2歳でありながら、5分くらいの間に、セミを3匹も捕まえている。
網をすばやく動かしセミを捕獲する姿には、ほれぼれ。
すっかり、我らがヒーローである。
そうやって、セミに夢中になっている子どもたちが、
急に座り込んで丸くなっていた。
覗き込むと、
「セミが死んでる。」
「ありに食べられちゅう!」
と大騒ぎしている。
なんと、死んでいるセミの周りに、アリの大群が襲い掛かっていた!
子どもたちはその様子に釘付けになっていて・・・、
それから、突然、
誰からともなく砂を手に取ると、
「鬼は外!」
と言って、アリめがけて砂を投げ出した。
アリを追い払うつもりだったのだろうが、みんなで砂を投げたので、
セミもアリも砂に埋もれてしまった。
私は、「もう大丈夫。」と声をかけ、
それから、砂にうもれたセミを取り出し、
子どもたちと一緒にうさぎ小屋の隣の土にかえした。
そして、セミの命の短いことや、
アリも一生県命に食べ物を見つけて働いていることをお話しした。
子どもたちは、「うん、うん。」と聞いていた。
何かを、確かに、感じてくれたね。
これからも、たくさん出会って、一緒に学んでいこうね。