園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2016.08.10

鬼は外! ・・・みちこ通信

 

夏休みのはと組。

一日中、蝉取りが繰り広げられている。

2歳さんも一緒になって、蝉取り。

でも、なかなか捕まえられない。

それでも、目はよくなって「ほら、あそこ!」とか、「上!上!」と、

目を大きく見開いて伝え合う様子は、とっても可愛らしい。

そんななか、いつのまにか職人になっているYくんもいる。

2歳でありながら、5分くらいの間に、セミを3匹も捕まえている。

網をすばやく動かしセミを捕獲する姿には、ほれぼれ。

すっかり、我らがヒーローである。

 

そうやって、セミに夢中になっている子どもたちが、

急に座り込んで丸くなっていた。

覗き込むと、

「セミが死んでる。」

「ありに食べられちゅう!」

と大騒ぎしている。

なんと、死んでいるセミの周りに、アリの大群が襲い掛かっていた!

子どもたちはその様子に釘付けになっていて・・・、

 

それから、突然、

誰からともなく砂を手に取ると、

「鬼は外!」

と言って、アリめがけて砂を投げ出した。

アリを追い払うつもりだったのだろうが、みんなで砂を投げたので、

セミもアリも砂に埋もれてしまった。

 

私は、「もう大丈夫。」と声をかけ、

それから、砂にうもれたセミを取り出し、

子どもたちと一緒にうさぎ小屋の隣の土にかえした。

 

そして、セミの命の短いことや、

アリも一生県命に食べ物を見つけて働いていることをお話しした。

子どもたちは、「うん、うん。」と聞いていた。

 

何かを、確かに、感じてくれたね。

これからも、たくさん出会って、一緒に学んでいこうね。