うちの下の息子は、給食が大敵である。
トマトなんて、入っていようものならもう最悪。
というわけで、
毎日、前日に給食の献立をチェックしている。
明日の敵は、ピーマンとか、ナス、とチェックして、
明日の計画を立てるのである。
例えば、夜のうちに「お腹が痛い。」と言っておいて、
親に学校を休むための種まきをしておくとか、
朝ごはんの量をおさえて、お腹をすかせて、一気に飲み込むとか、
ええ加減にせい、
と言いたいが、本人にとっては非常に大きな問題らしい。
小6のこのクラスは、
給食を残してはいけない、という方針である。
なので、息子は担任が苦手である。
ちなみに、総体として残してはいけないので、
自分の嫌いなものを食べてくれる人がいればよい。
これがなかなか微妙である。
トマトは好きな人がいるかもしんない。
しかし、ピーマンが大好きという人は、
あんまりおらんであろう。
だから、毎回食べてというのも、気が引ける。
だから、デザートをつけたりする。
彼の苦手なものを食べてくれるお友だちは二人いて、
ところが、そのうちの一人がお引っ越しすることになった。
彼の第一声は、給食を食べてくれる人が一人減る。
であった。
いいの、それ。
だから、別の仲の良い子に食べてもらおうかなぁ、
と言っていたが、その子は席がちょっと離れている。
席を立って、運ぶというのもなんだよね。
というわけで、
苦手な給食をめぐって、
彼は、見通しと交渉術を身に着けているのであった。
給食のすてき。