一学期のこと。
Rくんが、どろんこ工場づくりを手伝ってくれた。
重たいシャベルを使って、硬くなった土をほぐす。
水を入れて、一緒に混ぜながら、
彼が、ほんの少し誇らしげに、こう言った。
「これで、子どもが喜ぶかもしれんね。」
うん。
5才、男前のすてき。