またまた、少し前の放送係の話。
「緊張」の場数を踏むために、
始まりと終わりの司会を子どもにしてもらう。
中学生と違って、立候補者しかいない。
毎回、「はいはいはいはい」と、取り合いである。
この日、Lちゃんが、いち早く私に最初の挨拶がしたいと言ってくる。
「うん、じゃぁ、お願いね。」
というと、
「始まりと終わり両方言いたい。」
というので、
「他の人もいるから、どっちかにして。」
というと、
「じゃあ、
始め。」
「うん。」
それから、Lちゃんは、男前に、
「ねぇ、誰か終わりの挨拶してくれない?」
と集まってきた友だちにいう。
「はい、はい、はい、はい」と手が上がる。
「じゃあ、ジャンケンして。」
仕切る女子。実にハンサム。
で、一斉じゃんけん。
グーチョキパーが、どっかにあるので、
決まらない。
そのうち、なんのジャンケンかわからないが、
なんかしているから、
と混じってくるから、人数が増えてさらに決まらない。
お互いに見えない手とかあって、
「はい勝ったー、」と言えば、
「いや、まだで。」
「え~、ぼくさっきからずっと負けてんですけど、」
「はい?」
てなわけで、
「もう、えいわ、わたし。」
「もうえいわ。」
とつぎつぎと離脱者が出始め、
最後にSちゃんが残ったのであった。
この適当さ。
子どものすてき。