園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2017.02.10

個性際立つごっこ遊び①・・・年中児

 

久しぶりに年中のごっこ遊びに入った。

傍らで見るつもりだったが、

「来たからにはもちろん相手してもらいますよ」という、

子どもの存在感に負けた。

 

このごっこ遊びは、そのメンバーのキャラにあった毒のきいた遊びで、

おかあさんのTちゃんと、化け猫のEちゃんと、赤ちゃん猫のMちゃんが、

主要なメンバーであった。

化け猫て・・・。

そして私は、文字通り、毒入りのご飯をたくさん食べることになった。

 

「はい、どうぞ。」

「おいしそう~。」

「毒入りです。」

「ええ~!

 う、苦し~。」

てなやりとりを何度か繰り返す。

 

私があらためて感じ入ったのは、

ごっこ遊びというのは、

その子の「らしさ」が良く出る遊びだなということだった。

私に毒のごちそうをたくさん運んでくれたEちゃんは、

社会派で、人とのやりとりが好きな子である。

だから、とても丁寧なしぐさで、化け猫というよりは、

店員さん風になりきって、私に何度も食事を運んでくれた。

最初は、実にカフェですか!という丁寧な盛り付けだったが

だんだんと皿のごちそうが盛りだくさんになり、

焼きそばが皿からはみ出してドカンと出てくるに至り、

本人はキャハハハと笑っていた。

 

一方、彼女の双子の姉は、どちらかというと芸術家肌で、

今回は赤ちゃん猫になりきっており、

そんな心持ちで、とても赤ちゃんであった。

しかし、ニャーニャーと言いながら突如冷静な動きを見せ、

机の上いっぱいになったごちそうを、さりげなく元の場所に片付けて、

また、ニャーニャーに戻ったり、

ニャーニャーといいながら、

黙って私に座布団を勧めてくれたりして、

私は甚く感動したのであった。

 

つづく。