そんなSちゃんが、次の日から、私の手を強くつねるようになった。
なんだろう。
次あったときには、手の甲をばんばんと叩き続けた。
どうも、彼女には何か出したい思いがあるのだろう。
その後も、抱きついてきて、私の手を思い切りつねり、
そして、叩き、
そこのところで、私に用事ができて離れなければならなくなったとき、
「だめ~。」といいながら、積み木を手に取った時には、
「ひえ~。」と逃げ出す気分だった。
あれは、確実に積み木で私を殴ろうとしていた。
さて、先日。
Sちゃんは、私に抱きついてきて、
「S、まみこ先生と結婚する~。」
私、おんなですけんど。
まわりの子も、心でそういったのが、聞こえた。
しかし、私は彼女を抱っこしてこういった。
「よし、じゃあ、まみこ先生は、Sちゃんと結婚しよう。」
「やった~。」
しかし、なんか違うであろう。
「Sちゃん、Sちゃんが結婚するときは、
まみこ先生は、もう65歳のおばあちゃんだから、
Sちゃんは、まみこ先生みたいな男の人と結婚しよう。」
というと、実にすんなり、
「うん、そうする~。」と答えた。
どこまで、本気なのかあなたは。
「どこにいるの~?」と聞いてくるので、
(「それは、わからん。」といいたかったが、)
「どこかにいるでしょう。」
というと、
私の二の腕をぷにぷにと揉みはじめ
「ここがぷにぷにしてる人ね~。」
などと言い出し、
(そんな男なのか!と心で突っ込み、
そこは、私の体脂肪率が一番高いところだ!
などと、勝手に思い・・・、)
さらに、その手は私のお腹にまでおよび、
「きゃ~、やめて~。」
とこちょばしっこに相成り申した。
おもしろすぎる、Sちゃんのすてき。