落とし穴大作戦と似たところで、びっくり大作戦がある。
なかなかうまく行かず、リベンジ中のつき組のことである。
先生が、「どうやって驚かす?」と尋ねると、
動物になって驚かしたいという子どもたち。
たしか、前回もそれで失敗したのではないかね、君たち。
ぞうになって、
パオーン。
それは、驚かんだろう。
それで、次に出てきたのが馬で、
ひひーん。
ひひーんでも驚かん。
というわけで、意見が錯綜する。
是非、錯綜してくれたまえ、
そして、最後にTちゃんが、「みんなで、わーって、言うのはどう?」
と提案する。
職員室で聞いていた我々は、
「やっと来たか!まともな意見が!」
と思ったが、
なんと子どもも、「それにしよう!」
と、めっちゃまとまったそうである。
それでよかったんじゃないか。
ところが、先生は、驚かす対象の2歳さんがいるはずなのに、
どうも、声がだんだん遠くなっていったことに不安を覚え、
先に見に行ったら、いなかった。
先生、まっさお。
これだけ、盛り上げたのに。
それで、参観に来ていたお母さんたちが、
「先生、そんなこともあるわよ。」
と、なぐさめてくれた。
だが、最後の最後で、なんとか2歳の先生と申し合わせることができた!
演技が始まる。
「どうしましょう!
つき組の子どもたちがいなくなったんです!!」
「それはたいへん!
おまわりさんを呼ばないと!!」
なんて、大さわぎし、
子どもたちが「せーの!」で「わーっ。」と出てくると、
それに、ぶっこけるぐらい驚いてくれた2歳の先生であった。
つき組のすてき。