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日々わくわく
子どものすてき
きらりと光る子どもたちの姿をみなさんにお届けします。
2017年3月10日
かわいいし ・・・年中児

 

はと組で、Aくんと紙コップ製作の絵本を読んだ。

結構、作りたいものがあって、彼は、円盤を作りたくなった。

 

普通は、よし!と盛り上がるところだが、

今回は違う。

 

彼は、私に紙コップをもって来てといった。

「いやぁ、ないんじゃない。」というと、

じゃあ、職員室にあるはずだから、持ってきてという。

「でも、飲んでないじゃん、新しいの使うの?

 これも、飲んだ後のって書いてありますけど。」

 

ふくれっつらをするAくん。

「Aくん、この間、まみこ先生と会うたろう。

 あのとき、幼稚園でAくんて頑張ってるなぁって思ったわ~。

 だって、あなたずっとわがまま言ってたもんね。

 お母さんとお父さんに。

 幼稚園では、そんなことないもんなぁ。

 よう、頑張ってるわ。」

 

「で、何?

 今みたいなとき、怒るわけ。おかあさんに。

 もう!紙コップ、もってこい!わぁ!って。」

というと、

 

「うん。」とうなづきかけて、首を振り、

 

「お母さん、やさしい。

 Aにやさしい。

 かわいいし。」

 

今、私の顔を見ていったな。

 

「そりゃそうや。おかあさん、美人やし。

 やさしいんや。

 ほんなら、こんなとき、

 Aくんにどうぞ、紙コップって、くれるんかいな。」

「うんそう。」

「そうか。ここは違うね。」

 

(いや、私でなければ、渡すであろう。

 だって、作ってみたいっていう意欲はとても自然なものだものね。)

 

彼は、少し考え、ぱたんと本を閉じ、

「いいわ、お家でやる。」といった。

「そうしい、そうしい。」

ということで、嫌味満載なお互いの会話のわりに、

雰囲気は丸かった。

 

それから、彼は、使いかけの折り紙と鉛筆を持ってきて、

家でできるように、作りたいページを書いてくれという。

なるほど、それは実にごもっともである。

 

とうわけで、私は、ちょいと省略してそれを書き写した。

彼は、それをじっと見ていた。

そして、紙コップと書いてあるかどうか、

強調確認してきた。

「紙コップがいる」ということをきちんとお母さんに伝えたいらしい。

なるほど。

上に「紙コップ」とデカく描くと、

とても納得して受け取った。

 

作ってきたら見せてね、というと、うんとうなづいていた。

楽しみだな。

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