春の穏やかな日差しがさしこむ園庭。
今日もYちゃんとYちゃんが花壇の横に座って、
さら粉づくりにいそしんでいる。
「せんせい、忙しいき、手伝って!」
「いいけど、何を手伝うの?」
「ごちそうを作るから、土を入れて。」
というわけで、一緒にさら粉づくりをする。
そこへ、足漕ぎ三輪車にのったSくんが、
「ただいま。」と帰ってきた。
Yちゃんが、「お父さん、遅かったはね!」と向かえると、
Sくんがニコニコして、「ごめんごめん。」と答える。
ちなみに、2歳児です。あと、10日もすれば年少ですが。
Sくんが「おなかすいたなぁ。」というので、ごちそうを出す。
食べる真似をして、「じゃあ、行ってきます。」と言って、
また、足漕ぎ三輪車で出かけていった。
「お父さん、もう行くがや。」と私が言うと、
Yちゃんが、「そう、お父さんは忙しいが。」と言い、
もう一人のYちゃんも、「忙しいがよ。」
と言った。
そうね。
お父さんは忙しい。
お母さんも忙しい。
だから、子どもたちは、
ここで、そんなお父さん、お母さんを思いながら過ごす。
穏やかに、そのままに。
子どものすてき。