大きくなったら、デザイナーになって、
アイススケート選手の服を作りたいです。
まぁぁ!
なんて、具体的ですてきな夢かしら!!
さすがRちゃん!
と壇上で感心したドウモトエンチョウおよび、
来賓の校長先生たちであったが、
これには、裏話があった。
お母さんによると、前日の夜
Rちゃんが、
「アイススケート選手になる」
と言い出したそうなのである。
焦るお母さん。
前日になって、何を!
ずっとデザイナーと言っていたではないか。
それも、スケートなんて、やったこともないし。
というわけで、二人で話し合った結果、
落ち着いた結論がこれであった。
たしかに、急にとても具体的な「アイススケート選手」
という言葉が出てきたなと思ったことは思ったよ。
超理知的なRちゃんの前日の転身さわぎに、
子どもってこうよね、
と改めて思ったことであった。
あぁ、でもどんな夢でも描ける子どもたち。
未来は限りなく広い。
一年、一年、その道は現実的な色彩を帯び、
盤石なものへと、代わっていくでしょう。
ご卒園、おめでとう。
子どものすてき。