園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2017.04.20

重い ・・・新入児

 

Lちゃんが、泣き続ける。

 

「ままぁ~。」

 

「ママやない。

 抱っこしてと言うて。」

 

「だっこ~。」

 

というわけで、一日泣いているLちゃん。

お人形さんのようで、そして細い。

しかし、ものすごく、ずっしりと重い。

なぜ、そんなに細いのに、重いのか。

それは、体支持がないからであった。

 

そんなLちゃんが「ままぁ~。」と泣いているのをよそに、

「いかんいかん。これは。

 いっぱい歩かないかん。

 ハイハイも、ジャンプも、いっぱいせないかん。」

 

と全然別のことを言うドウモトエンチョウ。

そして、彼女を抱っこしながら、こんなことを言ってみる。

 

「Lちゃん。ちゃんとお母さんに言うちょってよ。

 幼稚園、嫌です。

 幼稚園には行きません。やめます。

 てね。」

 

ところが、「うん」と言わないのである。

私が、これをなんべんいっても、

そこのところは、じっとだまっている。

おもしろいなぁ。

一つ上のJくんは、宣言したけどね。そうやって。

 

というわけで、「ままぁ。」としか泣かんのに、

実は幼稚園の出来事に興味をそそられているLちゃんであった。

そして、私の嫌味満載な言葉にもめげず、

「だっこ~。ままぁ。」を繰り返すのであった。

 

お帰りのときに、「私を見ろ~。」と泣きだしたLちゃんだったが、

保育者全員がお帰りタイムで抜き差しならん状態を察すると、

ちゃんと泣き止んでいた。

そして、次の日から泣かずに遊ぶようになり、

ご機嫌でお弁当も食べていた。

からかうのを楽しみにしていた私だが、

やっぱり、彼女が笑顔でいると、とても嬉しかった。

 

そして、「こりゃいかん」と言い出した3日後には、

体支持ができてきたりなんかして、

なんかとても抱っこしやすくなったのであった。

 

よく見ると、

ものすごく細かった他の早生まれの子どもたちの体幹が、

みるみる厚みを帯びて来ており、小さなころの経験と言うのは、

ものすごく大きいのだなと、改めて思った。

 

子どものすてき。