動かない。
と言えば、Eちゃん。
いつも脱力してる。
と言えば、Eちゃん。
しゃべらないときは、まったくしゃべらない。
と言えば、Eちゃん。
脱力したときは、抱っこすら困難となるEちゃん。
その心はどんな心?
その頭は、どんな頭?
それが知りたくて、ちょっと一緒に遊んでみました。
不本意な歯科検診に静かに怒っていたEちゃん。
おなじみの「ナマケモノ」モードに入りました。
動かない。
脱力して、移動すら困難。
しかし、きっと論理が通じる相手と踏んだ私は、必死であれこれと説明いたしました。
それから、軽やかなそよ風のなか、二人でテラスに座っていました。
背中のドアを押したら開いて、「開いたね」って言ったら、
なぜか、笑みを浮かべたEちゃん。
そのまま開け続けて、笑みも続きます。
なんでかわからないけれど、私も一緒に笑います。
それから、足こぎ三輪車に注目したので、「一緒に取りに行こう。長靴履いて」というと、
自分で長靴をはき始めました。
お、履いた。
お姉ちゃんと一緒。意志があれば動く人。
それから、Eちゃんは砂場で遊び始めました。
自分の行為の結果に、常に笑みを浮かべるEちゃん。
めまぐるしく、頭の中がまわっているのがわかります。
その頭が指令を出せば、走ることだってするし!それに早いし!
重い水だって持つし!
すてき。
とてもすてき。
驚いたのは、水場への移動のとき、歩いて持っていくとこぼれてしまうカップの水を、
適量に調節して!持っていきました。
その手の動きの繊細さと滑らかさ。
2才では、いや3才でも、なかなか見られない手の動きだし、
先を予測して対処するなんて、普通ではなかなか見られないことです。
2リットルのペットボトルを扱うさいにも、
満杯から水が減って、自分が持てる重さ、注げる重さになると、
手を出してきて自分で扱うEちゃん。
その判断の的確さ。
時間が経てば経つほどに、私への「これ」「あれ」「こう」「ここ」の指示が的確に増えていき、
彼女の試行錯誤の本流に、心地よく漂っていた私でした。
だけど、今こうしてEちゃんのすてきを心に残しながら、
一番書きたいことは何かというと、
それは、彼女の桜色のくちびる。
なんて、きれい。
どの化粧品会社にも出せない、
うつくしい、桜色のくちびるです。