Aちゃんは、まっことかわいい子である。
竜馬のお姉さんは、こんな幼少期ではなかったか、
と勝手に思っている。
ともかく、からかいたくなる人である。
抱っこしようとすると、
身をよじって逃げ、手で払いのける。
「抱っこさせなさい。」
「絶対いや。」
「なに~。
抱っこさせなさい」
「いや~。」
というわりに、抱っこされる。
そして、私を見かけると、
必ず来て、「べろべろべーだ」という。
そんなAちゃんが、お父さんとの帰り、
職員室に来た。
「ゆみこせんせー。」
と呼んで、さよならの挨拶。
そして、こういう。
「もういっこのせんせいは?」
「もういっこのせんせいは?」
私のことかね。
子どものすてき。