園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2017.06.30

閉店 ・・・年長児

 

年長のTくんが、ジュース屋さんをやっている。

非常に狭い場所で、店員一人、社長兼務のTくん。

 

まわりが気に入らない行動をとると、

すぐに怒り、布をかけて店じまいをする。

 

あ、もうしまった。

あ、またしまった。

 

というわけで、なんか、一人になる。

そりゃそうやろう。

怒りすぎですよ、社長。

なんとか、繁盛してたのにね。

 

そして、Tくんがそばで見ていた私を呼び、

縦書きのひらがなで書いてある、

「じゅーすやさん」という看板を見せ、

 

「じゅーすやさん。読みにくいろ。」

 

という。

たしかに、おばけやしきみたいな、

今にもゆうれいが出てきそうな字やね。

それから、布をめくって見せ、

 

「みてみて、ヨーグルト、二つ分しかない。」

 

といって笑う。

たしかに、そこにはひっそりと、

ヨーグルトのカップが二つ置いてあった。

 

一人で店を仕切る男の言葉。

子どものすてき。