おやつの後、Kくんが車のおもちゃで遊んでいると、
なんとTくんが、かっぱらっていった!!
大泣きするKくん。
すると、近くで遊んでいたSくんが、
自分が持っていた3つの乗り物のおもちゃのうちの一つを、
Kくんの目の前で走らせて、
「これ。」と言って、差し出した。
それは、白い小さな汽車だった。
ちなみに、彼が、自分の身体の後ろに隠した乗り物は、
車だった・・・。
それは、丸見えだった。
はははは。
受け取らないKくん。
Sくんは、もう一度、
目の前で汽車を走らせて渡そうとしたが、
Kくんは、首をふった。
そうすると、Nちゃんが、やってきて、
「だいじょうぶ、だいじょうぶ!」
と言いながら、自分のハンカチでKくんの涙を拭いてくれた。
私が「ありがとう。」というと、
にこっと微笑むNちゃん。
近くにいた男の子たちも、
Kくんの頭をなでて、「よし、よし。」と声をかけてくれた。
そうして、Kくんの涙もとまり、気持ちが持ち直したところで、
持って逃げていたTくんが帰って来て、
「はい、どうぞ。」と返してきた。
十分、遊んだのね。
そして、二人とも、
何もなかったのように車で遊びだしたのでした。
子どものすてき。