園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2017.07.10

白い汽車 ・・・みちこ通信

 

おやつの後、Kくんが車のおもちゃで遊んでいると、

なんとTくんが、かっぱらっていった!!

大泣きするKくん。

 

すると、近くで遊んでいたSくんが、

自分が持っていた3つの乗り物のおもちゃのうちの一つを、

Kくんの目の前で走らせて、

「これ。」と言って、差し出した。

それは、白い小さな汽車だった。

ちなみに、彼が、自分の身体の後ろに隠した乗り物は、

車だった・・・。

それは、丸見えだった。

はははは。

 

受け取らないKくん。

Sくんは、もう一度、

目の前で汽車を走らせて渡そうとしたが、

Kくんは、首をふった。

 

そうすると、Nちゃんが、やってきて、

「だいじょうぶ、だいじょうぶ!」

と言いながら、自分のハンカチでKくんの涙を拭いてくれた。

私が「ありがとう。」というと、

にこっと微笑むNちゃん。

近くにいた男の子たちも、

Kくんの頭をなでて、「よし、よし。」と声をかけてくれた。

 

そうして、Kくんの涙もとまり、気持ちが持ち直したところで、

持って逃げていたTくんが帰って来て、

「はい、どうぞ。」と返してきた。

十分、遊んだのね。

 

そして、二人とも、

何もなかったのように車で遊びだしたのでした。

 

子どものすてき。