「Hちゃ~ん、ごめん。
これ手伝ってくれる?」
朝のはと組。
砂場のシートを一緒に畳んでもらう。
「これ、どこに置くの?」
と尋ねると、
「まみこ先生、園長先生なのに、
知らないの~?」
「うん。
すんません。」
「園長先生って、怒ってればいいのね。」
「Hちゃんは、天才や。」
子どものすてき。
保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。
毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。
けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。
あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。
きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。
子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。