園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2017.09.20

泣いてもいかん ・・・年中児

 

Tくんが、テラスの向こうで突っ伏して泣いている。

なになに、何があったの。

 

で、話を聞くと、

やって、やられて、やって、やられての三角形で、

泣いているということだった。

 

「なんや、負けて泣いとんのかいな。」

 

それで、全員で謝ることになった。

しかし、Tくんは、いじけて謝らなかった。

 

「なんや、友だちには謝ってもらって、

 自分は、謝らんのかいな。

 それで泣いてごまかすなんて、いきませんな。」

 

というわけで、代わりに私が謝る。

日常茶飯事のことなのか、

「早く終わって。遊びたい。」

という他の2人。そうすか。どうでもいいのね。

 

その傍らでSちゃんが、

Tくんの背中をずっと撫でてあげている。

なんて、やさしいのかしら。

 

しかし、Tくんは、まだいじける。

だが、泣く場所は、クラスの前に移動している。

「ぼくを見て」というわけかね。

 

「あ、謝らない人だ。」

と言ってみる。

顔をそむけるので、もう一度。

 

「ねぇねぇ、Tくん。

 全然、かわいそうじゃない。

 自分で、気持ちかえんと、誰も助けてくれんで。」

 

というわけで、

泣くのをやめて、折り紙をしたTくんであった。

笑っとるじゃないか。

 

子どものすてき。