ずっと雲梯にぶらさがっているKくん。
たまりかねて、待っていたNくんが、
「はよう、行ってや~。」という。
だがしかし、K氏は、知らんぷりを決め込む。
着いても、そこから動かない。
「はやく代わって!!」
「Nくん、嫌い。
Kちゃんは好きやけど。」
(なぜ、そこでKちゃん?)
さらに2,3回言い合い、
Nくんが、ひっくり返って泣いて怒り出す。
見かねた私が、10まで数えて「代~わって。」というも、
「うるさい!」と返される始末。
仕方なく、Nくんと一緒に、離れた場所に腰かけ、
雲梯を眺めていると、
Kが落ちることなく渡り終えた。
思わず、「Kくん、すごい。最後まで雲梯できたね。」
というと、Nくんも、「うん。」とうなづく。
Nくんをおんぶして、雲梯に行き、
「Kくん、最後まで雲梯できたの、Nくんと見たよ。
すごいね。」
と声をかけると、
嬉しそうに、「うん。」とうなづいた。
「じゃぁ、先生もするき、見ててね!」
といって、Nくんをおんぶしたまま雲梯にぶらさがると、
Nくんが、背中で笑い出し、Kくんも、
「Nくん、していいよ。」
と譲ることができた。
いろいろあるね。
心が動くね。
子どものすてき。