園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2021.09.30

朝の荷物つづき ・・・年少児

 

その次の日。

彼女は、前向きに荷物に取り組んだが、

途中で気を取られることがあり、

荷物をほっぽる。

 

「Sちゃん。

まだ、残ってるよ。」

 

と声をかけるも、

「いやだ!」

の一点張りである。

 

「ほ~。

ほんなら、まみこ先生やってしまうで。

いいの!

あ~あ。

やってしまうきね。」

 

と言って、やってしまう。

 

それから、しばらくして、

Sちゃんが帰ってきた。

 

荷物がない。

 

という目で、床を見ている。

 

あ、やる気やったんや。

しまった。

 

と思いながら、

「ごめん。Sちゃん、してしもうた。」

と謝る。

 

すると、彼女はGくんの荷物を俄然手伝い始めた。

「これは、こうで、こうでね。」

とまるで、教えるかのように、やっている。

 

Gくんには、大きなお世話であったが、

Sちゃんは、「自分でする」という気持ちを、

そんなふうに、表したのだった。

 

悪かったな。

 

すると、Sちゃんがやってきて、

「お手伝いしてきた。」

と言って、にこっと笑った。

 

「そっか。

ごめん。Sちゃん。」

 

と、目の前にあるお腹を触る。

 

すると、Sちゃんは、何とも言えん顔をした。

した気になったのに、そうはさせてもらえなかった顔である。

 

一筋縄ではいかない、荷物のすてき。