朝の園庭の準備を、朝早く来たお友だちとつくる若草幼稚園。
時間になると、Gくんがテラスに座ってその姿を眺め始める。
「ちょっちょ、Gくん、そこで何してんの。」
「園長ドウモトマミコ。」
「ぶふっ。
なんか、勘違いしちゃあせん?
園長先生一番忙しいがで。」
Y先生、おりこう。
今度、職員室のトイレ掃除させちゃろう。
子どものすてき。
保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。
毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。
けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。
あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。
きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。
子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。