私は、虫取りの風景が好きである。
夏は、蝉取り一色になる。
年中のKくんとGくんが、
首が痛くなるほど、じーっと木を見上げ、セミを待っている。
見当たらないと、他を探して歩いてみたり、
友だちと話したり、ちょっと他をのぞいたりする。
そして、また、じーっと木を見上げる。
捕まえた!
というあの感じを求めて、あれを味わいたくて、
じーっと見つめて、ひたすらに待つ。
こんなぁ。
おらんなぁ。
取れんなぁ。
それは、とても静かな時間。
そして、2人は、同時に虫取り網を置く。
今日は、無理か・・・。
虫と付き合うってそんなこと。
思い通りにはいかない、静かな時間。
子どものすてき。