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日々わくわく
子どものすてき
きらりと光る子どもたちの姿をみなさんにお届けします。
2023年3月11日
朝の仕事 ・・・年長児

朝早くから来る年長さんには、仕事がある。

砂場のシートを外して畳み、砂場道具を運んできて、

タイヤを運んで、朝の忍者通りをつくる。

朝の忍者通りとは、タイヤ渡り、両足飛越、ケンケンパ―などを。

クラスに行きがてらやるものである。

まぁ、かなり素通りしてますけど・・・・。

 

今年の年長さんのすごさは、

毎日毎日、時間になったら、これをきちっとするところである。

声をかけなくても、全てを完璧にする学年は、これまでなかった。

畳2畳分のシートを二人で呼吸を合わせて畳み、

水気を吸って汚れているそれを、一人か二人で、

何食わぬ顔で運ぶ。

両足飛越の間の距離も、一人がシャベル1つ分を測り、

一人が竹を置いていく。

重いタイヤもなんのそので運ぶ。

忍者踊りは、二か所に作るので、さーっと分担して動いている。

 

そういうわけで、子どもは、とても仕事ができる人たちなのだ、実は。

技能自体は、あるだろう。どの子も。

もっとも大変なのは、それをし続けることである。

それが、今年の年長はできた。

そうすると、新しいステージを見る。

それは、協力すると楽しい、協力するとスムーズ、

協力すると一人ではできないことができる、

ということである。

 

こうして、職人的こなれ感が出てくると、

何か引き締まった雰囲気が流れ始める。

 

そうすると、今まで「めんどくさい」、「興味ない」と、

静かに逃げていた子が、注目し始める。

そうして、Yちゃんが、やる気になった。

すると、周りの子たちの熟練ぶりにたじろぐ。

あ・うんの呼吸で、全てが進行しているところに、

どう入っていいのか、わからないのである。

 

そして、Yちゃんは泣いた。

 

「どうしたの?」と、先生が聞くと、

「やりたいけど、どうしたらいいかわからん。」

 

うーむ。自分で感じてくれたか、と先生は感動する。

そこへ、Mちゃんが(Mちゃんですので)、

Yちゃんの手を優しく引き、

「一緒にやろう。」と連れていった。

 

3月、子どもの成長をかみしめる毎日。

 

子どものすてき。

 

 

 

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