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日々わくわく
子どものすてき
きらりと光る子どもたちの姿をみなさんにお届けします。
2023年2月20日
鬼教官 ・・・年長児

あやめ組の劇は、「じごくのそうべえ」が骨格になる。

19もの地獄候補のなかから、

コマ地獄、ダンス地獄、なぞなぞ地獄が選ばれた。

話的には、3つの地獄それぞれから、

鬼が首にぶら下げている鍵を取ってくる。

その3つの鍵がそろったら、

閻魔大王保管の箱をあけることができて、

巻物がもらえる。

巻物は、地獄から出る通行証である。

 

そうべえは、軽々と地獄を突破していくわけだが、

こちらとしては、正規に突破されては困るという事情があった。

なぜなら、それぞれの地獄を管理する子どもたちの得意技だからである。

得意技として光り輝く子どもの場面が、

突破されて陰ってしまってはいかんのである。

 

そういうわけで、ドーナツで眠らせたり、

ぐるぐると目をまわさせたり、

だまくらかして鍵をゲットしようともくろむ。

 

それで最後、閻魔大王が「よく来たな」と「地獄突破」と、

巻き物をくれる。

 

それは、いかんやろう。

報連相が、なってないよね、地獄って。

閻魔大王、いいんですか、それで。

クリアしてないし、全然。(土佐弁では、「へこまん」という。)

 

ということになり、

 

「だましてとった鍵はかえしてもらう。」

という展開になった。

 

これも、3日前のできごとである。

 

ただで、鍵を渡すわけにはいかんので、

だまくらかした主人公の子どもたちに負荷をかけ、

一輪車(足を持ってもらって、手で歩く)と、

V字腹筋(10秒)と腕立て伏せ(10回)と、

スクワット(30回)をすることになった。

さすが、筋トレクラス。

(ちなみに、部屋ではスクワットをやり出したら止まらなくなり、

みんなで110回もやったそうである。

本当に笑えるクラス。)

 

さて、最後の課題に取り組む主人公たちを見ながら、

閻魔大王役の子どもたちは・・・・、

 

「もっと、しっかり歩け~!」(一輪車)

「転がるな~!」(V字腹筋)

「ちゃんと腕を曲げろ~!」(腕立て伏せ)

「もっと足を落とせ~!」(スクワット)

 

と、すばらしい鬼教官だった。

 

こうして、劇は無事、倫理的に筋が通ったお話になったのだった。

ちなみに、休んでいて内容が変わったことを知らない子もいたが、

変わったその日の電話連絡と当日の練習だけで、

見事こなしていた。

スゴ。

 

当日は、閻魔大王の暴走が危ぶまれたが、

すばらしい塩梅のコメディとなり、大人の笑いを誘った。

練習でこれを見た私も、腹がよじれた。

 

子どもにとって、分かること、筋が通ることが、

彼らの頭にすっと入って行動力に変わっていくということが、

よくわかった2023年若草幼稚園の生活発表会だった。

 

子どものすてき。

 

 

 

 

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