毎朝、8時20分になると、年長さんが園庭の環境の構成を始める。
シートを畳んだり、落ち葉を掃いたり、
タイヤを並べたり、両足飛び越しの竹を用意したり。
手慣れたもので、息を合わせ、段取りを考え、視野を広く持って、
仕事をこなしている。
ある雨が降った次の日のことである。
年長さんが仕事を始めたその時間に、
年少さんたちが、自ら、誰に言われたわけでもなく、
タライとちりとりと箒を用意して、
泥団子工場にたまった大量の雨水をすくい始めた。
一度、保育者と経験しただけあって、
非常に完璧であった。
仕事が好きな子どものすてき。
誇り高き子どものすてき。