昨年度の終業式の日、
卒園生は、今度の卒園式頑張ろうねと伝え、
在園生には、これから小さな子たちが幼稚園に入ってたくさん泣くから、
よろしく頼むね、優しくね、
と話をした。
すると、本当に子どもたちは、泣きわめく新入生のみなさんにとても優しかった。
いつも、朝のお別れが淋しくて抱っこして欲しいと思っているSくん。
木の傍で顔をしかめて立っているのを見て、抱っこしようか?
と手を差し伸べると、彼は静かに首を振った。
見ていると、もう、年長だから小さな子たちに譲らないと、
と思っているようだった。
そして、毎朝、何かあるとみゃあみゃあとごねるH氏も、
先生のそばにいて、じっと泣いている子どもにその座を譲っていた。
また、「私に構いなさいよーっ」とばかりに大泣きするNちゃんが、
年少でありながら、非常に温かなケアをして2歳児を導いていた。
自分たちがしてもらったことを返しているのかな。
ありがとう。
子どものすてき。