年中さんと森へ。
上の道を歩きながら、どんぐりを木に当てて楽しんだり、
シダ飛行機を飛ばしたりして楽しむ。
下へと投げるので、自然と目線は下を向く。
下を見ると、
ちょっと近くに落ちたシダの飛行機を取りたいと思っても、
傾斜がきつすぎて危ないことが分かる。
そうして、歩いているうちに、
ある地点で、「下に行けるかもしれん、」
という場所が子どもたちの目に浮き上がってきた。
下を眺める子どもたち。
私も、後ろから見て「これは行けるかもしれん、」と思う。
すると、子どもたちが、Y先生に「この道行きたい!」と言い出した。
Y先生は、「ここ行ってみる?いいよー。」と答える。
そういうわけで、子どもたちは「行けるかもしれんルート」を下り始めた。
すると、思ったよりも傾斜がきつく、その行程は長かった。
子どもたちは、手やお尻も駆使して下った。
怖がる女子が怖がっていたが、助けを求めるほどではなく、
むしろ挑戦的であった。
そしてその粘り強さは、感動的だった。
自分たちで決めたルートがもたらす体験の豊かさを感じたY先生は、
次の週も、子どもたちの意見を取り入れて冒険した。
それは、行ったことのない階段を上がっていくことだった。
子どもたちは、神社の参拝気分だったらしい。
なんと、合計で118段もあった。
そして、上がりきった先は草ぼうぼうだった。
そんなわけで、引き返してきたわけだが、
分からない未来に身を投じる、
ワクワクとドキドキを共有した子どもたちだった。
森の時間は冒険の時間。
子どもとせんせいのすてき。