年長さんに、「こっち来て。」と呼ばれる。
そして、二人で私の両腕を掴んで、連れて行こうとする。
その先の砂場には、大きな穴が見える。
うむ。
落とし穴か。
だが、「目をつぶって」というのを忘れたか?
結局、そのまま砂場にたどり着く。
「なに、この穴に落ちればいいの?」
と聞くと、
「違う。」と一応言う。
だが、結局そこに落ちる、というか引きずられる。
一応、私は抵抗し、
一応、やられた~、という演技をしたが、
妙に盛り上がらない。
そもそも、最初が肝心よね、こういうの。
そこで、何故かコンサートが開かれることになる。
R氏が、替え歌を歌う。
どちらかというとR氏にとっては、
こっちの方が大事だったようだ。
4,5人の子どもたちと一緒に、ノリノリで聞く。
一曲目は、森のくまさんの替え歌だった。
ある~ひんけつ、もりのなかんち・・・、
というやつである。
この替え歌が以前よりも、
ものすごく進化しているのにびっくりだった。
さらに下品になり、さらに早口が必要である。
よくまぁ、こんなに覚えるなぁと感心する。
ちなみに、周りにいた子も、全員覚えていた。
「どこで覚えるん、そんなの。」と聞くと、
テレビと言っていたが、テレビであるのね。
もっと、地域的伝承物かと思ってた。
そして、次の曲は、月曜日に事故かなんかあって友だちが死んで、
水曜日だかに自分も死ぬという替え歌だった。
これは、さすがに承服しかねた。
「それ、きついわ~。
それ無理。」
と答えるが、嬉しそうにまた歌う。
そういうわけで、
「まみこ先生さ、ほんとに、みんなの命が大事だから、
死ぬとかいう歌は、やめてくれる?」
というと。
R氏は、素直に「わかった。」といい、
周りの子も、「うん。」とうなづいていた。
子どものすてき。