園長ブログ

子どもと咲く花

保育の醍醐味は、なんといっても先生のものです。

毎日がとても新しくて、きらきらしています。その点、園長といえばお花の世話をするか、えらそうにするか…。

けれど、決まったことがない分、ゆったりとここにいて、あの子、この子に出会えます。

あいまいな存在であるからこそ出会えるあの子のすてき、この子のすてき。

きらりと光る子どもたちの姿を心に留めておきたくて、こうしてコラムを書いてみることにしました。

子どものすてきが、どうか、みなさんに届きますように。

2015.10.20

うさぎ当番のはじまり ・・・みちこ通信

 

みちこ通信を始める前に、一つ告白をしよう。

本園では、うさぎを飼っている。

なのに、名前がない。

・・・。

私が学んできた文化では、休みの日にも、

保護者と一緒に子どもが世話をしに来るのが、動物の飼育である。

しかし、なんというか、それは、うちの園的にはちょいと難しい。

というわけで、これまで子どもたちの当番制度はなく、

うさぎは、新入園児のアイドルであり、

4月には超人気で、9月には、そうでもないという存在であり、

一昨年は、穴を掘って脱走をしまくり、

保育者の帰宅時間を2時間遅らせた存在であり、

名前がついていない存在であった。

 

去年、福島の幼稚園にお邪魔した時に、

同じうさぎがいたことに感動し、

「うちにも、うさぎがいるんだ。」というと、

当番をしていた子どもたちに、「ほんと!なんて名前?」

と弾んだ声で聞かれた。

「 ! 」

・・・。ない。

激しくコンプレックスを刺激された私は、

なんとウソをついた。

というか、私がひそかにつけていた名前を、一羽だけ答えた。

 

そして、これはそれなりに問題であろうと考えた結果、

はと組で、当番活動をすることにした。

 

前置きが長くなったが、これからのみちこ通信は、そのお話である。

 

みちこ通信

 

まっくろいうさぎ3羽には、まだきちんとした共通の名前がないので、

子どもたちは、「うさちゃん」、「うさこちゃん」と子どもなりに呼んでいる。

 

園長先生が、「うさぎにもちゃんと名前をつけてあげるといいね!」

と言っていたことを伝えると、

「うん、みんな名前があるもんね!」

というKちゃんの一言で、名前を考えることになった。

 

「うーん。Aくんがいい。」

Aちゃんが言う。

Aくんは、2歳のAくんである。

すると、周りにいたAちゃんやRちゃんも、

「そうしよう!」「うんいいね!」

と口々に賛成する。

私が、「Aくん、Aくん、」と呼んでみると、

Yちゃんが「そんなに呼んだら、うさぎじゃなくて、Aくんが来るで~。」

という。

 

待ってました。

 

「うん、先生も呼びながらそんな気がした~!」

というわけで、話し合いの結果、

人の名前だと間違えたらいかんから、違う名前をつけることになった。

 

うさぎ小屋に集合して、うさぎを見ながら、

思いつくままに、「メロン」「レモン」「リボン」・・・、

好きな果物やキャラクターなど、名前を並べていたが、

「リボンちゃん」と呼ぶと、

一羽のうさぎが返事をしたかのように背を伸ばした。

「名前を読んだらわかったがや!」

と子どもたちが大喜びする。

次に、「ピョンちゃん。」と呼ぶと、

なんとピョンと跳ねた!

なんてタイミングよく動いてくれるうさぎ。

次に少し大きめでおでこに白い毛のあるうさぎ

(園長はひそかに三日月とつけていたが)を、

「メロンちゃん」と呼ぶと、大きな欠伸をして反応してくれた。

 

というわけで、3羽のうさぎの名前は、

リボンちゃんとピョンちゃんとメロンちゃんになった。

うさぎの名前が決まり、当番で子どもたちがエサをあげたり、

水を変える仕事をすることになった。

新しいお水をうさぎ小屋に入れると、うさぎが飲みに来た。

「先生、ピョンちゃんが水飲んだ!」

と嬉しそうにいう。

「先生もうさぎがこんなにおいしそうに水飲むの初めて見た。」というと、

「うん、よかった。」

とうなづく、3人のお当番さんでした。

 

うさぎとのかかわりが、また一つ、はと組の生活を豊かにしてくれるでしょう。

よろしくお願いしますね。